2017年5月25日木曜日

[大人の区境を行く(6)] 東京拘置所(小菅)に行ってきたよ。拘置所正面はこんなディープなお店ががが。

wikipedia



今回の「区境を行く」は、小菅です。




この地図のうち、首都高速三号線から左側がテーマです。

このエリア、北部に東京拘置所、南部に小菅水再生センターがあり、民間の土地がほとんどありません。

そこで今回は、北部の東京拘置所を扱います。



東京拘置所の歴史


すでに一丁目一番地「小菅」にも書きましたとおり、東京拘置所は明治時代には「小菅監獄」として囚人を収容する機能がありました。

1900年小菅監獄
監獄では、明治初期に起きた新橋銀座地区の大火に対応した煉瓦造りが矯正作業のひとつでした。


今回東京拘置所周辺を歩いていても、正面玄関付近に煉瓦が置かれていました。

この煉瓦は、銀座の路地や建物、法務省庁舎などに使われており、明治時代には煉瓦といえば小菅というブランドだったようです。

戦後、都市計画にしたがって巣鴨にあった東京拘置所が、この小菅に移転してきました。

巣鴨の跡地は、現在サンシャインシティですね。

ちなみに東京拘置所に収監されているのは、関東、中部地域の死刑が確定した囚人です。


拘置所の周囲を歩いてみた



東京拘置所のまわりを一周してみました。

残念ながら、拘置所の建物に対して写真を取ることは禁止されているとのことでしたので、拘置所の写真はありません。

東京拘置所の北と西は、お堀に囲まれていました。

この場所は、江戸時代「小菅御殿」と呼ばれた将軍の鷹狩の際の休憩所でもありましたので、江戸時代からおそらくお堀があったのかもしれません。

また、東京拘置所の南が正門、東が綾瀬川であることを考えると、残る北と西にお堀があったのは偶然ではないのかもしれません。


拘置所のお堀沿いは、遊歩道が整備されていました。

デリケートな場所だけに、地域にいろいろな配慮が必要なのかもしれません。


西側までまわると、滝まで整備されていました。


正門付近には、こんなディープなお店が


正面玄関に通じる通りには、あまり見ないお店がありました。


「保釈保証金建て替えします」という看板が。

あ〜、そういう需要あるんですねぇ。

しかし、失礼ながら回収できるのでしょうかねぇ。

ちょっとディープな感じになってきましたね。


住宅と拘置所しかないところで、テーラー?

保釈された時にスーツを準備できるようにでしょうか?

考え過ぎ?


極めつけは「池田屋差し入れ店」

差し入れ店?

駄菓子屋さんのような構えのお店は、実は拘置所に無くてはならないお店。

東京拘置所内の本人に差し入れを行いたい場合に、利用されている売店です。
差し入れ品をすぐに買いたい場合、最寄の売店の一つになります。
また、菓子や食事などを差し入れたい場合、池田屋などでの購入品でないと、差し入れできません。
また、同じようなことは、布団など他の差し入れ物でもあります。そのため、池田屋はよく利用されています。
なお、東京拘置所内に、「両全会」という売店もあります。こちらでも、概ね、同じ扱いです。東京拘置所完全ガイド
東京拘置所に認められたお店なんですね。

なんでも
店内の棚で目につくのは、やはり日持ちする缶詰食品の類ですが、場所柄、凶器になり得るプルトップ式は禁止されています。『大東京23区散歩(泉麻人)』
だそうです 。

いろいろあるのですねぇ。

小菅の東側は、古隅田川が関係する違った意味でディープな区境ですが、それはまた別の機会に。

2017年5月24日水曜日

[大人の綾瀬] 肉肉肉!綾瀬の肉問屋直営の焼肉屋さんは、質もコスパもスゴイ!【焼肉せんりゅう】




今日は朝から(なぜか)肉が食べたい!

そう思っていまして。

綾瀬駅にについた時から、目は焼肉屋さんを探していました。


駅からちょっとだけ歩くのですが、もう「肉問屋直営」という看板に惹かれて、吸い込まれるように入っちゃいました。


もうね、安いんですよ。問屋さん直営ですからね。

価格削ろうと思ったら、600円台で焼肉食べれるお店です。

今日は奮発して「味わいカルビ定食」にしました。


はじめに炭火が運ばれてきて、ほどなくカルビです。

ご飯味噌汁、そしてもちろんキムチがついています。


炭火の火力と肉の脂身がうまく相まって、焼き網に載せると時間を置かずに焼きあがります。

口に運びます。

弾力のあるカルビ。

歯で噛もうとしますが、カルビが本気で押し返してきます。

押し返す過程ではみ出る脂身。

思わず、白米を口に頬張ります。

肉とジューシーな脂身と白米。

これ以上の組み合わせがあるでしょうか。

ほんと、白米が主食の国に生まれてよかった。

これこそが至福の歓びであります。

肉問屋さんらしく、レジの横に「今日のお肉に使った牛の個体番号表」が出ていました。

本物ですね。

ここはまた来ちゃうかも。

焼肉せんりゅう 綾瀬駅前店焼肉 / 綾瀬駅青井駅
昼総合点★★★★ 4.5
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2017年5月21日日曜日

[大人の新金線] 区民大学認定講座に参加してきた!新金線のエピソードにびっくり!




今回は葛飾区のイベント講座「新金線と用水跡、旧街道をたどる」に参加してきました。

結論から言って「すっごい歩きました!」「いろんエピソードにびっくり!」でした。

新金線エピソードを3つ紹介しますね。



今回の集合場所は高砂地区センターでした。

 

チャリで京成高砂駅のほうから、高砂商店街を抜けると地区センターです。

イベントは13時〜16時半の3時間半でした。

前半の1時間はパワーポイントを使った説明、後半2時間半がお散歩です。



写真はまだガラガラの時間帯ですが、今回のイベントは定員を上回っていたようで、ほぼ満席になりました。


配られた資料に、歩くルートがありました。

新金線沿いを高砂から新小岩に向けて歩いていきます。

新金線は今年になって旅客化の話が出ていますね。

しかし今回歩いてわかったのは、用水路や道路を超える鉄橋の多くはかなりの年月が経っているということでした。


西井堀の跡が鉄橋の下に



高砂地区センターを出て新金線沿いに歩くと、川のないところに鉄橋がかかっています。




この写真を撮っている道路自体が、以前は西井堀と呼ばれた用水路でした。現在の水元公園から下流域の農業を潤した用水路の一つです。

現在は暗渠となってしまっていますが、この鉄橋の下も西井堀という水路でありました。

新金線に旧ルートがあった!




今回最大の驚きは、「新金線は路線を変更していた」ということでした。

この地図は、1939年の地図に現在の地図を重ね合わせています。

地図中央の線路が新金線ですが、この線路は「旧ルート」です。

新金線は中川放水路(新中川)の建設に合わせ、鉄橋を短くするためか、地図上に赤く記した「新ルート」に変更していました。


今の地図で確認しておきましょう。

赤い線が「旧ルート」です。よりストレートでしたね。


新金線は複線で計画されていた



この写真みてください。

新金線のガードが奥に見えますが、手前は橋桁だけが作られています。

もともとは複線化を予定していたようですね。


この複線化の跡、あちこちに見られますよ。

新中川を渡る鉄橋にも橋のかかっていない複線化用の橋桁が残されています。

旅客化後に複線化したらスゴイですね。


区民講座はテーマに沿っていろいろ知ることができていいです。

また参加してみたいですね。